Nゲージのジオラマを制作する際にリアルな線路や土を表現するためのアイテムとしてバラスト(道床の砂利)と、地面の土や草花を表現するためのカラーパウダーが販売されています。
鉄道模型用のレールはプラスチック製の道床と枕木やレールが一体となった製品も販売されていますが、プラスチックの凹凸だけで砂利を表現した道床よりも本物の石の粒を使用した方がずっとリアルに見えます。実物の鉄道で使用されている砂利は15cm前後の大きさで模型用に販売されているバラストの粒径は1mm程度なので、これはNゲージの縮尺である1/150にぴったり合っています。
バラストを使用する場合には道床なしのレールを使用して少量の接着剤で固定しますが、そのままでは明るい灰色で新設したばかりの線路に見えてしまいます。
もっとリアルに見えるようにするための裏技として、数種類の色のパウダーを砂利の上に振りかけることで線路の隙間から草が生えている様子や線路の錆で赤茶色に変色した砂利を表現することができます。模型用小物として草木も販売されていますが、花や葉が単色のプラスチックで作られているので人工物に見えてしまいます。プラスチック製の単色で艶のある草木についてもパウダーを振りかけることで、より本物の植物に近づけることができます。